私たちの生活に欠かせないお風呂。一日の疲れを癒やしてくれる大切な空間ですが、気づけば床のタイルや目地に「黒いポツポツ」や「ぼんやりとした黒ずみ」が広がっていませんか?「洗っても洗っても取れない…」「どうせまた生えてくる…」と諦めかけている方も多いのではないでしょうか。この黒ずみの正体こそ、まさに「除菌のヤツやん!」、つまり黒カビです。お風呂場の黒カビは、見た目の不潔感だけでなく、滑りやすい原因になったり、アレルギーの原因になる可能性もあるため、衛生面からも徹底的に除去したいですよね。今回は、私たちがYouTube動画でご紹介している「3分クリーニング」シリーズの【お風呂編:床の黒ずみ】に焦点を当て、実質3分の作業時間で、カビの根っこまでしっかり除菌し、あの嫌な黒ずみを元から断ち切るプロのテクニックを、わかりやすく解説していきます。
- お風呂の床が黒くなる理由:黒カビの増殖サイクル
まずは敵を知ることから始めましょう。お風呂場の床に黒カビが繁殖してしまうのは、カビが最も好む「三拍子」が揃っているからです。
- 温度が高い(約25℃~35℃): 入浴後の浴室は、カビの成長に最適な温度が保たれています。
- 湿度が高い(70%以上): 水滴や蒸気が残り、常に高湿度状態にあります。
- 栄養源が豊富: 湯垢(人間の皮脂やアカ)、石鹸カス、シャンプーの残りカスなど、カビにとってのご馳走が豊富に存在します。
特に、床の目地や、水はけを良くするために凹凸加工されている床材の溝は、水分と汚れが残りやすく、黒カビの格好のすみかとなってしまいます。この黒カビを表面だけでなく、根(菌糸)までしっかり除菌することが、カビ取り成功の鍵となります。
- 準備するもの:カビを根絶やしにする最強のアイテム
今回の「3分クリーニング」の主役は、強力な塩素の力です。準備するものは以下の通り。
- 塩素系カビ取り剤(スプレータイプ): 床全体に効率よく散布できるスプレータイプが便利です。ジェルタイプは目地などピンポイントの汚れに使うのがおすすめです。
- 掃除用ブラシ(柄付き推奨): 床材を傷つけない、やわらかい毛先のブラシを選びましょう。柄付きだと腰をかがめずに作業できて楽ちんです。
- ゴム手袋、マスク、換気対策:
- 必須の安全装備です。塩素系洗剤は刺激が強いため、必ずゴム手袋とマスクを着用してください。
- 最重要:換気! 窓を開け、換気扇を最大にし、作業中は絶対に換気を止めないでください。
⚠️【絶対厳守!】安全のための警告
塩素系カビ取り剤は、酸性タイプの洗剤(お酢、クエン酸、サンポールなど)と絶対に混ぜないでください。有毒な塩素ガスが発生し、大変危険です。
- 【実践】超簡単!3分で黒ずみを撃退する洗浄ステップ
この洗浄法の「3分」とは、洗剤を塗り広げたり、ブラシで仕上げ洗いをする実作業時間のことです。カビを根絶するための「放置時間」は、この3分には含みませんのでご注意ください。
Step 1:予洗い(30秒)
- 水で流す: まず、床全体にシャワーで水をかけ、目に見える大きなホコリや髪の毛、石鹸カスなどのゴミを洗い流します。
- 水分を拭き取る(推奨): 可能であれば、一度スクイージーなどで表面の大きな水溜まりを軽く切っておくと、カビ取り剤の成分が薄まるのを防げ、効果が高まります。
Step 2:カビ取り剤の塗布と放置(1分30秒)
いよいよカビ取り剤を投入します。 - 床全体にスプレー: 黒ずみが気になる部分を中心に、カビ取り剤を床全体にムラなくスプレーします。目地や四隅には特に入念に吹き付けましょう。
- 軽く塗り広げる: スプレー後、ブラシを使ってカビ取り剤を床全体に軽く塗り広げます(力を入れてゴシゴシ擦る必要はありません)。カビ取り剤をカビにしっかり密着させるのが目的です。
- 【カギとなる時間】放置(作業外): 洗剤のパッケージの注意書きに従い、5分〜15分程度放置します。この間に、塩素の力がカビの根っこまで浸透し、除菌・漂白を行ってくれます。頑固な黒ずみほど長めに放置しましょう。
Step 3:仕上げの流しとブラシ(1分)
放置時間が終了したら、仕上げです。 - ブラシで軽く擦る: 流す前に、ブラシで床全体をサッと軽く擦りましょう。溶けかかったカビやヌメリを、物理的に剥がすイメージです。
- 徹底的に洗い流す: シャワーで、カビ取り剤の成分が残らないよう、念入りに洗い流します。特に床材の溝や目地に入り込んだ洗剤は、時間をかけてしっかり流し切ってください。
これで「3分クリーニング」は完了です!床がワントーン明るくなり、気になる黒ずみが消え去ったことを確認できるはずです。
- 黒ずみを二度と作らない!予防と日々のメンテナンス
せっかくきれいになった床を維持するために、カビが再び繁殖しにくい環境を作ることが大切です。
- 入浴後の冷水シャワー: お風呂を上がるときに、床や壁全体に冷水をかけ、浴室内の温度を一気に下げましょう。カビの好む温度帯から遠ざけることが重要です。
- スクイージーで水切り: 床の水分をスクイージーで排水口へ切る習慣をつけましょう。水分が残っている時間が長いほど、カビは育ちやすくなります。
- 長時間換気: 入浴後、最低でも3時間以上は換気扇を回し続けてください。可能であれば、浴室の扉を少し開けて、脱衣所の空気も循環させるとさらに効果的です。
- 定期的な予防掃除: 臭いや黒ずみが目立たないうちから、月に一度は今回ご紹介したカビ取り剤を使った「3分クリーニング」を実施することをルーティンにしましょう。予防は治療よりもずっと簡単です。
この簡単なステップで、あなたの浴室の床は清潔で、安心して使える空間に生まれ変わります。
実作業3分で完了するこのテクニックを、ぜひ今夜から試してみてください!
本記事でご紹介した手順は、こちらの動画でプロの動きと一緒に視覚的に確認できます。ぜひ、再生しながら一緒にお掃除してみてください!
▼動画で手順をチェック!
【3分クリーニング】お風呂編【床】の黒ずみ!!除菌のヤツやん!
https://youtu.be/C5AFpsb9Cx8
次回の「おそうじダイアリー」もお楽しみに!


