皆さん、こんにちは!「おそうじダイアリー」編集部です。

毎日欠かせない洗濯。せっかく洗った衣類に、白いカスや黒いピロピロとしたカビが付着していて、がっかりした経験はありませんか?
「うちの洗濯機は自動おそうじ機能が付いているから大丈夫!」そう思っていても、長年使用していると、その悩みは尽きないかもしれません。
今回は、日立の人気機種「ビートウォッシュ(BW-9SV 2013年製)」の、約7年間使用された内部を分解し、その驚きの実態を皆様にご紹介します。ご自宅の洗濯機のお手入れについて考える、貴重なきっかけにしていただければ幸いです。
ご依頼の背景:自動おそうじでも防げなかった「衣類の汚れ付着」
今回ご依頼いただいたお客様の洗濯機は、以下のようなご使用状況でした [00:14]。
• 機種: 日立 ビートウォッシュ (BW-9SV、2013年製)
• 使用年数: 約7年
• 主な使用洗剤: 一般的な合成洗剤
• お手入れ状況: 自動おそうじ機能は定期的に実施されていた [00:27]
にもかかわらず、ここ最近、「洗濯後に衣類に白い汚れが付く」「ホコリの塊のようなものが付着する」といった症状が頻発するようになったとのことでした [00:33]。
お客様は市販の洗濯槽クリーナーなども試されたそうですが、全く効果がなく、ついにプロの分解洗浄を決意されました。長年お掃除をしてきた私たちも、ここまで対策をしても効果が出ないケースは、内部の状況が相当ひどいと予想されます。
早速、洗濯機を分解して内部をチェックしてみましょう。
分解で見えた、7年分の「蓄積汚れ」の真実
普段、衣類を入れ、水と洗剤が撹拌される場所(ステンレスの洗濯槽)は、比較的きれいに見えます。しかし、そこを分解して初めて見える「槽の裏側」にこそ、問題の根源がありました。
1. 驚愕の外槽(ドラムの外側)
洗濯槽を取り外すと、本体の外側にある外槽の内側が露わになります。
• 黒カビとヘドロの層: 想像を絶する量の黒カビや、洗剤カス、皮脂汚れ、糸くずなどが混ざり合ったヘドロ状の汚れが、外槽の内壁にびっしりと付着していました [02:49]。
• 汚れの厚み: 汚れは水に濡れてヌルヌルとした状態であり、これらが長年の使用によって蓄積し、まるで一つの層のようになっています。
この外槽こそが、洗濯中も常に水が触れる場所であり、衣類に付着していた白いカスやピロピロした汚れの供給源です。
2. パルセーター(底の羽根)の裏側
洗濯槽の底にある、水をかき混ぜる「パルセーター」の裏側も、同様に強烈な汚れが確認されました。
パルセーターの裏側は複雑な形状をしており、汚れが溜まりやすい構造になっています。黒カビとヘドロが固着し、水の流れが悪くなる原因にもなっています。
3. 自動おそうじ機能の限界
この汚れの状態から判明したことがあります。それは、「自動おそうじ機能は、このレベルの蓄積汚れには対処できない」ということです。
「自動おそうじ」は、主に洗濯中の水を循環させたり、少量の水で槽の表面を洗い流したりする機能であり、汚れが付着するのを予防する効果はあります。しかし、今回のように7年という年月をかけてこびりついてしまった、黒カビやヘドロの固着層を剥がし取るほどの効果は期待できません。
衣類に汚れが付着し始めたということは、「槽の裏側の汚れが限界に達し、剥がれ落ちてきているサイン」です。もはや通常のクリーナーや自動機能では対処不可能な状態と言えます。
まとめ:衣類に汚れが付いたら、プロの「分解洗浄」を
今回のビートウォッシュの事例が示すのは、どんなに高性能な洗濯機や自動おそうじ機能を使っていても、経年による汚れの蓄積は避けられないという現実です。特に、洗濯回数が多いご家庭や、水温が上がりやすい夏場などは、カビの増殖リスクが高まります。
• 日々の予防: 普段から、洗濯終了後はすぐにフタを開けて換気し、乾燥した状態を保つことが大切です。
• 解決策: もし、洗濯後の衣類に白いカスやカビが付着するようになったら、それはプロによる「洗濯機分解洗浄」が必要なサインです。槽を完全に分解し、ヘドロや黒カビを物理的にこそぎ落とす清掃だけが、洗濯機を衛生的に蘇らせる唯一の方法です。
「洗濯機の中がどうなっているか気になる…」そう感じた方は、ぜひ一度、分解洗浄を検討してみてはいかがでしょうか?
動画では、分解の様子や衝撃的な内部の映像をご覧いただけます。ご自宅の洗濯機を分解する際の参考にもなるかと思いますので、ぜひチェックしてみてください。
動画: 【日立】【ビートウォッシュ】汚れ、糸くず、黒カビが衣類に付着するので色々な対策をしてみましたが何も効果が無く一度分解して内部を見てみる事にしました。
URL: http://www.youtube.com/watch?v=v-r7dIo2Eh0
今後も、私たち「おそうじダイアリー」は、皆さんの気になるお掃除の情報を発信していきますので、どうぞお楽しみに!


