洗濯機の「フタ」掃除、していますか?

「洗濯機の掃除」と聞いて、何を思い浮かべますか?
多くの方が、洗濯槽の裏側や排水口をイメージされるかもしれません。もちろんそれらは重要なのですが、プロの視点から見ると、もう一つ、**カビが爆発的に繁殖する「盲点」**があります。それが、洗濯機の内フタです。
今回、私たちおそうじダイアリーが動画でご紹介したのは、Panasonicの縦型洗濯機「NA-F60B9」を例に、この**洗濯機のフタ(内フタ)**の分解清掃です(https://youtu.be/OYmW-gXq0Vw)。
フタの裏側は、洗濯時の水蒸気や洗剤の泡が上がり、常に高温多湿な環境です。その結果、**「真っ黒なカビの粘膜」**がびっしりと張り付いていることが少なくありません。この汚れは、フタを開け閉めするたびに乾燥したカビの胞子を室内にまき散らし、衣類にも影響を与える可能性があるのです。
この記事では、動画で公開された**「フタ裏の衝撃的な汚れ」の正体と、プロが実践する「3分分解クリーニング」**のステップを徹底解説します。ぜひ、この記事を読んで、ご自宅の洗濯機フタをチェックしてみてください!
衝撃のビフォー!なぜフタの裏側は「カビの温床」になるのか?
動画でPanasonic NA-F60B9の内フタを分解する様子を見ると、その裏側の汚れのひどさに驚かされます。
汚れの正体は「水蒸気と洗剤カス」の結合
洗濯機は、槽内で水と洗剤を勢いよく撹拌します。このとき、温かい水蒸気と泡が上昇し、フタの裏側に集中的に付着します。この付着物が乾燥することなく繰り返されることで、以下のような汚れが蓄積していきます。
• 洗剤カス・柔軟剤の残り:カビの「栄養源」となる。
• 皮脂・タンパク質:衣類から出た有機物で、これもカビの「ごちそう」。
• 水分:乾燥しきらないことによるカビ繁殖の「必須条件」。
これらの複合的な汚れが、黒い粘膜状の**「バイオフィルム(カビの塊)」**となり、フタ裏の隙間に固着しているのです。
分解なしでは絶対に掃除できない
洗濯機のフタは、大抵の場合、蝶番部分で本体と接続されており、一般の方が掃除できるのはフタの「表面」までです。しかし、本当に恐ろしい汚れは、フタの内側の「二重構造の隙間」や、フタを構成する部品の裏側に潜んでいます。
プロの清掃では、この部品一つひとつを丁寧に分解し、初めて汚れの全貌を明らかにします。普段の掃除では見えないからといって放置することは、衛生環境上、非常にリスクが高いのです。
プロの技!「3分分解クリーニング」の実践ステップ
動画で紹介されているのは、プロならではの迅速かつ丁寧な分解清掃技術です。ここでは、Panasonic NA-F60B9のフタ清掃を例に、具体的なステップとプロのコツをご紹介します。
【STEP 1】部品を外す際の「ツメとネジ」の把握
洗濯機フタは、数本のネジと、隠れたプラスチックの「ツメ」で固定されています。
• ネジの場所: 蝶番(ヒンジ)部分や、フタの外側に見える小さな穴の奥に隠れていることが多いです。ドライバーを使って丁寧に外します。
• ツメの外し方: ネジを外してもフタが取れない場合、ツメで固定されています。無理に引っ張らず、マイナスドライバーや専用の薄いヘラを隙間に差し込み、ツメを押し込みながら分解します。プラスチックを割らないよう、力を入れすぎないことが成功の鍵です。
【STEP 2】パーツごとの「つけ置き」と「掻き出し」
分解したパーツは、汚れの性質に合わせて最も効率的な方法で洗浄します。
• つけ置き: アルカリ性洗剤(油汚れや皮脂に強い)を溶かしたぬるま湯に、フタの枠やプラスチック部品を浸けます。これにより、固着したカビやヌメリが分解され、擦る手間が大幅に省けます。
• ブラシでの掻き出し: 特に汚れがひどいフタの裏側やパッキン、部品の接合部は、つけ置き後に歯ブラシや小さなブラシを使って丁寧に擦ります。このとき、ブラシの毛先が届きにくい箇所に潜む汚れを意識して掻き出すのがプロのコツです。
【STEP 3】高圧洗浄機を使った「仕上げリンス」
プロの清掃の真骨頂は、洗い残しゼロの徹底ぶりです。
• 高圧水流の活用: 洗剤で分解された汚れやカビの残留物を、高圧洗浄機を使って一気に洗い流します。パーツの隅々まで水流を当てることで、洗い残しによるカビの再発を防ぎます。
• 家庭での代替: ご家庭で高圧洗浄機がない場合は、シャワーの水圧を最大にし、細いノズルで集中的に水流を当てて洗い流すことで、同様の効果が得られます。
【STEP 4】完全乾燥と組み上げ
カビ対策で最も重要なのが乾燥です。
• 完全乾燥: 洗浄後のパーツは、カビが再発しないよう、完全に乾燥させます。天日干しや乾燥機を使い、水分を一切残さないようにします。
• 慎重な組み上げ: 乾燥後、外した手順を逆に行い、慎重に元の状態に組み戻します。ネジの締め忘れやツメの嵌め忘れがないか、動作確認をして完了です。
まとめ:「3分クリーニング」で快適なランドリーライフを
今回、Panasonic NA-F60B9の事例を通して、洗濯機のフタ裏の汚れの深刻さと、プロによる分解清掃の重要性をお伝えしました。
【フタ裏掃除のメリット】
• 衛生面の向上: 洗濯物や室内にカビ胞子が拡散するのを防ぎます。
• 悪臭の改善: 蓄積した汚れが原因の「生乾き臭」のような悪臭の元を断ちます。
• 家電の長寿命化: 部品を清潔に保つことで、劣化や故障を防ぎます。
フタの分解清掃は、一見難しそうですが、コツを掴めば誰でも挑戦できる**「3分分解クリーニング」**です。もし分解に不安がある場合は、私たちおそうじダイアリーのようなプロに依頼することで、徹底的な除菌清掃が可能です。
清潔なフタで、毎日気持ちの良いランドリーライフを送ってください!
動画はこちら: 【洗濯機のフタ】【3分クリーニング】掃除しますか?しませんか?【Panasonic】 NA-F60B9編
チャンネル: おそうじダイアリー


