あなたの洗濯機は「菌まみれ」かもしれません

毎日、家族の衣類を清潔にするために働いている洗濯機。あなたは「キレイな場所」だと思っていませんか?

今回、私たちおそうじダイアリーが分解清掃に挑んだのは、購入からわずか1年しか経過していない、東芝の高性能洗濯乾燥機「ザブーン AW-10SV2M」です(http://www.youtube.com/watch?v=QfRhbIjE-jU)。

高性能な洗濯乾燥機であっても、使用環境や使い方によっては、わずか1年という短期間で「閲覧注意」レベルのひどい汚れが蓄積してしまう現実があります。

分解によって明らかになったのは、洗濯槽の裏側を覆う黒い粘膜状のカビの塊と、洗剤カスが複合したヘドロです。この汚れの層は、洗濯機を回すたびに水に溶け出し、衣類に付着したり、カビの胞子を室内にまき散らしたりする原因となります。

この記事では、動画で公開された**「1年間の汚染の真実」に迫り、なぜこんなにも早く洗濯機が汚れてしまうのかという原因**を徹底解説。そして、プロによる徹底的な除菌洗浄の全貌をご紹介します。

衝撃のビフォー!1年で起こる「汚染の真実」と汚れの正体

プロの手によって洗濯機が分解されると、普段は見えない洗濯槽の裏側が姿を現します。その光景は、まさに「閲覧注意」にふさわしいものです。

黒いヘドロ状の「カビの鎧」

洗濯槽の外側(ステンレス槽の裏側)は、黒や茶色に変色した分厚いカビの粘膜でびっしりと覆われていました。これは、俗に「アオコ」と呼ばれる黒カビ(クロコウジカビなど)が、湿気と栄養分(洗剤カス、皮脂)を餌に繁殖したものです。

このカビは、市販の洗濯槽クリーナーでは完全に除去できません。なぜなら、カビが層状に固着し、クリーナーの成分が奥まで浸透しないからです。これが剥がれ落ちると、あの**「洗濯物に付く黒いピロピロ」**となって衣類を汚します。

パルセーター裏の「洗剤カス」の塊

洗濯機の底にある水流を作る羽根、パルセーター(撹拌翼)を外すと、その裏側や軸の周辺にも、石鹸カスや柔軟剤の残りが固まったヘドロ状の汚れが大量に付着しています。

これは、洗剤が多すぎたり、低温の水で洗ったりすることで溶け残りが蓄積した結果です。この汚れが**カビの「最高の栄養源」**となり、さらに繁殖を加速させる悪循環を生み出します。

たった1年でこれほどの汚れが蓄積するという事実は、洗濯機の「分解清掃」が数年に一度のイベントではなく、定期的なメンテナンスとして必要であることを示しています。

なぜ高性能な「洗濯乾燥機」が特に汚れやすいのか?

東芝 AW-10SV2Mのような高性能な洗濯乾燥機が、なぜわずか1年でこれほどまでに汚れてしまうのでしょうか。その原因は、機種の特性とご家庭での使い方にあります。

原因その1:乾燥機能の使用

洗濯乾燥機は、洗濯時に使った水を熱して水蒸気を発生させます。この高温多湿な環境が、洗濯槽の裏側や部品の隙間を理想的なカビの繁殖地にしてしまいます。使用後にフタを閉め切ると、蒸気がこもり続け、カビの成長を加速させます。

原因その2:洗剤の「過剰投入」

「汚れをしっかり落としたい」という気持ちから、洗剤や柔軟剤を規定量よりも多く入れてしまう方が非常に多いです。現代の高性能洗剤は少量でも高い洗浄力を発揮するため、過剰な洗剤は溶け残ってカビの餌になるだけです。

原因その3:冷たい水での洗濯

冬場など冷たい水で洗濯する場合、洗剤が十分に溶けきらず、槽の裏側に残留しやすくなります。これもカビの栄養源となるため、冬場の洗濯には、お風呂の残り湯や温水機能を適度に利用することが効果的です。

原因その4:洗濯後の「フタの閉めっぱなし」

使用後は、洗濯機のフタを開けたままにして、内部を完全に乾燥させることが必須です。閉め切ってしまうと湿気が逃げ場を失い、カビが爆発的に繁殖します。

プロの分解清掃プロセスと新品同様のアフター

汚染された洗濯機を新品同様の衛生状態に戻すには、プロによる徹底した分解清掃が不可欠です。


物理的な汚れの「剥離」

まず、固着したカビの層を、専用のヘラやブラシを使って物理的に剥がし落とします。特に分厚いヘドロ状の汚れは、強力な洗剤でも溶けにくいため、手作業で丁寧に掻き出す必要があります。

業務用洗剤による「除菌と浸け置き」

分解したすべてのパーツ(パルセーター、洗濯槽など)は、高濃度の業務用アルカリ性洗剤を満たした槽に浸け置きします。

• この業務用洗剤は、残りの有機物を分解するだけでなく、カビ菌や雑菌を徹底的に除菌する役割を果たします。

• 特に複雑な形状の裏側や細かい溝に入り込んだ汚れまで、化学的な力で分解・浮き上がらせます。

高圧洗浄による「徹底リンス」

浸け置きが終わったパーツは、高圧洗浄機を使って強力な水流で洗い流します。

• この工程により、分解されたカビのカスや洗剤の残留物が完全に除去されます。

• 洗剤成分の洗い残しは、新たなカビの原因となるため、高圧洗浄による完全なリンスが、プロの清掃の仕上がりを左右します。

見違える「新品級」の仕上がり

すべての工程を経て清掃されたパーツは、ステンレス本来の輝きを取り戻し、まるで新品のような状態になります。このパーツが組み上げられることで、ご家庭の洗濯機は真の清潔を取り戻し、衣類に優しく、ニオイのない状態へと蘇ります。

まとめ:プロの分解清掃で「真の清潔」を

「1年でこんなに汚れるなんて…」とショックを受けた方も多いかもしれません。

洗濯機は消耗品ではなく、定期的なメンテナンスによって性能と衛生状態を維持する家電です。市販のクリーナーは日常のメンテナンスとして活用し、数年に一度は私たち**プロによる徹底的な「分解清掃」**を行うことで、ご家族の健康を守り、家電を長持ちさせることができます。

洗濯物から嫌なニオイがする、黒いカスが付くといったサインを見逃さず、ぜひ一度、プロの洗浄力をお試しください。

動画はこちら: 【閲覧注意】1年で洗濯機がこんなに汚れる原因とは。。。!?【洗濯機分解】AW-10SV2M【東芝洗濯乾燥機】

チャンネル: おそうじダイアリー

洗濯槽をプロレベルですっきり洗い上げる洗濯槽クリーナー

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