洗濯機の掃除をしようとした時、あるいは引っ越しで洗濯機を動かそうとした時、最初に行き詰まるのが「給水ホースの外し方」ではないでしょうか。「蛇口が固くて回らない」「水が噴き出しそうで怖い」といった悩みは非常に多いものです。
今回は、東芝の人気モデル「AW-70GK」を例に、プロのハウスクリーニング業者である「おそうじダイアリー」が、給水ホースの正しい外し方から、洗濯槽の分解清掃の手順までを徹底解説します。
1. なぜ給水ホースが外れない?放置のリスクと「固着」の恐怖

洗濯機の給水ホースや蛇口は、一度設置すると数年間全く触らないという方がほとんどです。しかし、これが大きなトラブルの元になります。
蛇口の「固着」に注意
長期間操作していない蛇口は、水垢や金属の腐食によって**「固着」**してしまい、いざという時に全く動かなくなることがあります [00:34]。
• リスク1:断水時に締められない
災害時や水漏れトラブル時に水が止められず、被害が拡大する恐れがあります。
• リスク2:無理に回して破損
固くなった蛇口を無理に回したり、叩いたりすると、根元から折れて「噴水状態」になり、集合住宅では階下漏水などの大事故につながる危険性もあります [01:12]。
プロのアドバイス:
大掃除のタイミングなど、1年に1回で構いませんので、蛇口を一度開け閉めする習慣をつけましょう。これだけで固着を防ぐことができます [00:46]。もし既にビクともしない場合は、無理をせず水道修理業者に依頼するのが安全です。
2. 【実践】東芝洗濯機の給水ホースを外す正しい手順

それでは、東芝「AW-70GK」を例に、水浸しにならない安全な外し方を解説します。
ステップ1:電源コンセントを抜く
作業を始める前に、必ず電源コンセントを抜いてください [01:41]。水を取り扱う作業ですので、漏電や感電の防止は絶対条件です。
ステップ2:蛇口を完全に閉める
蛇口を右(時計回り)に回して閉めます。この時、少し左右に動かしてから閉めると、固着を確認しながら安全に作業できます [02:10]。
ステップ3:ホース内の「水圧」を抜く
ここが重要なポイントです。蛇口を閉めただけでは、ホースの中に高い水圧がかかったままになっています。そのまま外すと、残った水が勢いよく噴き出します [02:29]。
本来は、蛇口を閉めた状態で一度洗濯機を「給水」モードで運転させると水圧が抜けますが、手動で外す場合は以下のコツが必要です。
ステップ4:洗濯機側から外す(タオルの活用)
まず、蛇口側ではなく洗濯機側の根元から緩めます。
1. 手が滑らないよう、乾いたタオルを接続部分に巻き付けます [02:46]。
2. ホースの根元部分と一緒に、ホース自体も持って反時計回りに回します [02:57]。根元だけを回そうとするよりも、ホース全体を回すイメージで行うと、固く締まったネジも簡単に緩みます [03:17]。
3. 少しずつ緩めると水が滲み出てくるので、タオルで拭き取りながら進めます。
ステップ5:蛇口側を外す(親指で蓋をする)
1. 洗濯機側のホースを外したら、ホースの口を上に向けて持ちます [03:41]。
2. 親指でホースの口をしっかり塞ぎ、ホースを蛇口の高さよりも「低い位置」に下げます [03:53]。
3. 蛇口側のスプリング(白いプラスチックのレバー)を下に引き下げながら外します [04:19]。
※ホースを蛇口より高い位置に持っていくと、中に入っている水が逆流して溢れてしまうため、必ず低い位置で作業しましょう [04:11]。
3. 東芝洗濯機「AW-70GK」の分解清掃プロセス
ホースが外れたら、いよいよ洗濯槽の分解です。この機種(7kgタイプ)は比較的シンプルな構造ですが、長年の汚れが蓄積しやすいポイントがあります。
分解の手順
1. パーツの取り外し: 糸くずフィルターや柔軟剤投入口など、外せるパーツをすべて外します [04:47]。
2. トップカバーの取り外し: 背面のネジ2箇所を外します [04:55]。前面のコントロールパネル付近は爪で引っかかっているだけなので、軽く揺らすと外れます [05:07]。
3. 内蓋の取り外し: ステンレスドラムの上部カバーは4箇所の爪で止まっています。これはビス止めがないため、手で簡単に外せます [05:20]。
4. パルセーター(回転翼)の取り外し: 中央のネジを外してパルセーターを引き抜きます。
5. ドラムの固定ボルト: 10mmのボルト4本で固定されています。東芝製はここが錆び付いていることが多いため、無理に回してボルトを折らないよう、慎重に作業してください [05:45]。
10年分の汚れを確認
分解した洗濯槽の裏側には、10年分の洗剤カス、ヌメリ、黒カビがびっしりと付着しています [06:25]。市販の洗濯槽クリーナーでは落としきれない「固形化した汚れ」は、直接ブラシで擦り洗いするのが一番効果的です。
4. プロの洗浄テクニックと組み立て
洗浄のポイント
高圧洗浄機や専用の洗剤を使用し、ドラムの裏側、洗濯槽の外側(水槽部分)を徹底的に洗います。
• カビ・ヌメリ: 塩素系薬剤などで除菌しながら洗浄 [07:16]。
• 落とせない汚れ: 長年蓄積した「錆」などは、素材を傷める可能性があるため、深追いしすぎないこともプロの判断です [07:07]。
組み立てと試運転
逆の手順で組み立てを行い、最後に正常に水が流れるか、給水ホースから水漏れがないかを確認して完了です。
5. 洗濯機を長く安全に使うために
今回モデルとなったAW-70GKは2011年製です。動画の個体は途中の数年間使用していなかったとのことですが、実は**「使っていなくても部品は劣化する」**という事実に注意が必要です [08:02]。
設計上の標準使用期間
洗濯機には「設計上の標準使用期間」が定められており、多くのメーカーで**「7年」**が目安となっています [08:16]。
10年を超えて使用している場合、目に見えないゴムホースの劣化や電気系統の不具合が、火災や浸水事故につながる恐れもあります。分解清掃で綺麗にすることも大切ですが、年数が経過している場合は、買い替えを検討するタイミングでもあります。
まとめ:自分で行うか、プロに頼むか
給水ホースの取り外しは、コツさえ掴めば自分でも可能です。しかし、分解清掃となると専用の道具やリスク管理が必要になります。
• 蛇口が固くて回らない
• 洗濯機の臭いが取れない
• 数年間、一度も分解掃除をしていない
そんな時は、ぜひ「おそうじダイアリー」のような専門業者へご相談ください。正しい知識と技術で、あなたの洗濯機を新品のような清潔な状態に蘇らせます。
参考動画: 【給水ホースの外し方】東芝洗濯機【AW-70GK】分解清掃と給水ホースを外す方法をご覧下さい


