「洗濯槽クリーナーを使っても、なんだか洗濯物に黒いカスがつく…」「洗濯槽の底の回転する部分(パルセーター)の裏側が汚れていそう…」
そう感じたことはありませんか?

実は、洗濯機の一番底にある回転盤「パルセーター」の裏側は、見えないカビや洗剤カスがびっしりと溜まりやすい、洗濯槽の最大の汚染源の一つです。
しかし、「分解が必要なんじゃないか」「難しそう」と諦めている方も多いはず。ご安心ください!
YouTubeチャンネル「おそうじダイアリー」が紹介するこの方法は、特殊な工具や技術を使わず、ご家庭で簡単にパルセーターを外して、裏側まで徹底的に洗浄できます。今回は、日立の「ビートウォッシュ」を例に、その手順を詳しく解説します。
1. パルセーター洗浄の重要性と準備
パルセーターとは?
パルセーターとは、洗濯槽の一番底で水をかき混ぜている円盤状の部品のことです([00:17])。この部品は、ネジ1本で固定されているだけで、意外にも簡単に取り外すことができます。
この裏側は、湿気が多く、洗剤の残りカスや衣類の汚れが流れ込むため、カビが非常に繁殖しやすい環境になっています。
準備する道具
パルセーターの取り外しと洗浄に必要な道具は以下の通りです。
1. プラスドライバー(3番推奨)
• パルセーター中央のネジはサイズが大きい「3番」が最適です([00:48])。
• ご家庭に多い「2番」でも回せますが、ネジ山を舐めないよう、力をしっかりかけて慎重に回してください([01:14])。
2. 金属製のフック(ハンガーなどを加工)
• パルセーターを引っ掛けて引き上げるための道具です。市販のフックや、針金のハンガーなどを曲げたものでも代用できます([02:45])。
3. 塩素系漂白剤
• カビキラー、キッチンハイターなど、塩素系の洗剤を使用します([05:25])。
• 洗浄後のこすり洗い用です。細かい構造の隙間を洗うために、100円ショップで手に入る細いスポンジなどが便利です([06:41])。
【⚠️最重要注意点】
塩素系洗剤を使用する際は、必ず換気を行い、酸性の洗剤(お酢、クエン酸など)と絶対に混ぜないように細心の注意を払ってください。
2. パルセーターの簡単な外し方:5ステップ
ステップ1:中央のネジを外す
準備したプラスドライバー(3番推奨)を使い、パルセーター中央のネジを反時計回りに回して外します([01:05])。ネジ山を潰さないよう、体重をかけるようにしっかりと押さえつけて回すのがコツです。
ステップ2:最初の「ワッシャー」を回収する
ネジが外れたら、**ワッシャー(緩み止め金具)**が必ずついています([01:30])。このワッシャーを絶対に無くさないように注意して取り出してください。
• 日立製(ビートウォッシュなど): ギザギザとした金属製のリング状です([01:46])。
• パナソニック製: ゴム製のリング状です([02:07])。
メーカーによって素材や形状は異なりますが、ネジの緩みを止める重要な部品なので、保管場所に注意しましょう。
ステップ3:パルセーターをフックで引き上げる
ワッシャーを外したら、パルセーターに空いている穴(どこでも良い)に、用意したフックを差し込みます([02:50])。
フックが引っかかった状態を確認しながら、真上に引き上げると簡単に外れます([03:01])。もし固着していて硬い場合は、左右にガタガタと揺らしながら外すと良いでしょう([03:10])。
ステップ4:【日立特有】強引に曲げて取り出す
日立(ビートウォッシュ)の場合、パルセーターの直径が投入口よりも大きく、そのままでは引っかかって出てこない場合があります([03:32])。
その場合は、パルセーターの「たわむ部分」「柔らかい部分」を探し、強引に曲げながら引き抜きます([03:55])。パルセーターはグニャっと曲がりますが、割れたり折れたりすることはないため、安心してください([04:05])。
ステップ5:2枚目の「ワッシャー」を回収する
パルセーターを抜き取った後、モーターと繋がっている軸に、もう一枚ワッシャーが残っています([04:32])。これを「絶対になくさないように」取り外してください。
• 日立の場合の向き: このワッシャーには裏表があり、リング(ヒゲ)が見える部分が下側(モーター軸側)になる向きで元に戻す必要があります([05:00])。
3. 洗浄と再取り付けの重要ポイント
洗浄:裏側と洗濯槽の底を徹底除菌
パルセーターの裏側と、剥き出しになった洗濯槽の底(軸周り)を見てください。カビやヌメリがびっしり付着しているはずです([05:17])。
1. 塩素系洗剤を吹き付け: パルセーターの裏側や、洗濯槽の底に塩素系洗剤(ハイターなど)をしっかり吹き付けます([05:58])。
2. 5分ほど放置: 5分ほど放置してカビを分解させます([06:12])。
3. ブラッシングとすすぎ: シャワーで流しながら、ブラシやスポンジでこすり洗いし、汚れを完全に落とします([06:35])。洗剤が残らないように、しっかりとすすぐことが重要です。
再取り付け:ワッシャーの向きとネジの締め付け
洗浄が終わったら、元通りに取り付けます。
1. 2枚目のワッシャーを軸に戻す: 裏表を確認し(日立はリング部分が下)、モーターの軸に差し込みます([07:24])。
2. パルセーターを戻す: 強引に曲げながら、軸に合わせて元に戻します([07:29])。
3. 1枚目のワッシャーとネジを締める: 緩み止めワッシャーをセットし、ドライバーでしっかりとネジを固定します([07:37])。
4. まとめ
パルセーターの取り外しと洗浄は、一度覚えてしまえば非常に簡単です([07:58])。
「洗濯機は分解が必要」というイメージを覆し、ご家庭で手の届かなかったカビの温床を解消できるこの方法を、ぜひ定期的な洗濯機掃除に取り入れてみてください。
動画で詳しく確認したい方は、こちらからどうぞ。
【パルセーター】の簡単な外し方と洗浄方法【ビートウォッシュ】洗濯機を分解せずに綺麗にする方法


