皆さん、こんにちは!お掃除のプロ「おそうじダイアリー」のハタナカです。

今回は、普段私たちが専門とする「お掃除」とは少し違うテーマですが、ご自宅の安全に直結する非常に大切な内容についてお届けします。それは、洗濯機のアース線接続についてです。
私たちが日々、洗濯槽の分解清掃などで多くのお宅にお伺いしている中で、ある「見過ごせない危険な現状」に気づきました。それは、**「洗濯機のアース線が取り付けられていないケースが非常に多い」**ということです。
体感では、5件に1件はアースが接続されていない状態です[00:53]。
アース接続は、感電や火災を防ぐための、言わば**「命綱」です。しかし、これが未接続のまま放置されている現状は、いつ大事故につながってもおかしくありません。そこで、本記事では、誰でもできる超簡単なアース線の接続方法と、プロが実践する配線スッキリ術**を動画の内容を元にご紹介します。
もしご自宅の洗濯機のアース線がブラブラと垂れ下がっているのを見つけたら、すぐにこの動画と記事を参考に接続し、家族の安全を守ってください!
第1章:なぜ「アース接続」が必須なのか?洗濯機に潜む最大の危険
まず、アース線(接地線)がなぜ必要なのか、その本質的な役割を理解しておきましょう。アース接続の目的はただ一つ、**「感電と火災の予防」**です。
特に洗濯機は、他の電化製品と比べても、アース接続の重要性が極めて高い機器です。
1. 水を使う電化製品は漏電リスクが高い
洗濯機は、冷蔵庫や電子レンジ、温水洗浄便座などと同じく、常に**「水」**を使う環境に置かれる電化製品です[01:19]。
水は電気を通すため、
• 内部の機械が故障した時
• 老朽化により配線の絶縁が劣化・破損した時
• 多湿な環境で結露が発生した時
などに、本体の金属部分に電気が漏れてしまう**「漏電」**のリスクが非常に高まります。
2. 命を守る「逃げ道」がアース線
もし漏電が発生した状態で、あなたが洗濯機に触れてしまったらどうなるでしょうか?
感電し、最悪の場合、命に関わる大事故につながる可能性があります[01:23]。
アース線は、漏電した電気を地中(大地)へ安全に逃がすための**「専用の逃げ道」**の役割を果たします[01:27]。アース線が繋がっていれば、漏電した電気は人ではなくアース線を通って地中に流れ、ブレーカーが落ちて電流が遮断されます。
アース線が付いていないと、その**「逃げ道」がない状態**です。漏電した電気は、洗濯機に触れたあなたの体を通り、床や壁を通じて地面へ流れようとするため、感電してしまうのです。
安全面を考え、アース線は必ず接続しておかなければなりません。
第2章:超簡単!アース接続の3ステップ(所要時間1分)
アース接続は、驚くほど簡単です。特殊な工具も、電気工事士の資格も一切必要ありません。ドライバーまたは硬貨一つあれば、すぐに完了します。
【接続前の確認】
洗濯機から出ている線を確認してください。電源ケーブル(コンセントに繋ぐ太い線)とは別に、細い線が出ているはずです。これがアース線で、多くの場合、緑色と黄色のストライプが入っています[01:55]。
このアース線を使って、コンセントの差し込み口にあるアース端子に接続します。
ステップ①:アース端子のカバーを開ける
[04:26]
コンセントの差し込み口(通常2穴)の下に、小さなプラスチック製のカバーが付いています。これがアース端子のフタです。
このカバーは、多くの場合、小さなツメで引っかかっているだけなので、ドライバーや硬貨を使ってテコの原理で開けるか、ツメを押さえながら開けてください。カバーの奥に、ネジが見えるはずです。
ステップ②:ネジを緩め、アース線を差し込む
[04:37]
開けた端子内にあるネジを、ドライバーで目一杯ゆるめます。ネジは完全に外れず、緩むところで止まる設計になっているはずです[04:43]。
ネジが緩んだら、ネジの下にある金属のプレートの裏側に、アース線の先端(銅線が露出している部分)を差し込みます[04:53]。
ステップ③:ネジを締めて固定する
[05:07]
アース線が奥までしっかりと差し込まれたことを確認したら、緩めたネジを今度は目一杯締めます。
アース線が引っ張っても抜けないことを確認し、最後にカバーを閉めたら接続完了です[05:21]。
これで、もし洗濯機が漏電しても、アース線が電気を安全に地中へ逃がしてくれる状態になりました。
【補足】ネジなしタイプの場合
[05:51]
稀にネジが付いていないタイプのアース端子もあります。その場合は、穴が開いているだけなので、そのままアース線を穴に差し込むだけで完了する、さらに簡単な構造になっています。ご自宅の端子を確認してみましょう。
第3章:プロのひと手間!配線スッキリ&トラッキング火災予防術
アース線を接続した後、電源ケーブルやアース線が床にだらんと垂れ下がってはいませんか?[02:11]
配線が床に触れたり、無造作に放置されたりしていると、ホコリやゴミが溜まり、見栄えが悪いだけでなく、実は火災の原因になることがあります。
プロのお掃除屋さんが実践する、安全と美観を両立させる「配線スッキリ術」をご紹介します。
1. 2本の線を1本にまとめる
[02:26]
洗濯機の電源ケーブル(太い線)とアース線(細い線)を、1本にまとめてみましょう。
やり方は非常に簡単。アース線を電源ケーブルに、クルクルと巻き付けていくだけです[02:40]。
これにより、2本の線が絡まるのを防ぎ、見た目も非常にスッキリします[03:22]。
2. 結束テープで完璧に固定(オプション)
[04:03]
より完璧に1本化したい場合は、巻き付けたケーブルの先端や末端を**絶縁テープ(ビニールテープ)**でしっかりと縛ってください。これで完全に一体化し、巻き付けが解ける心配がなくなります。
3. 洗濯機本体のフックを活用
[03:34]
配線を束ねたら、洗濯機本体の裏側や横側に付いているフックのような部品に、その束ねた線を引っ掛けましょう[03:40]。
こうすることで、配線が床に垂れ下がったり、ずり落ちたりすることがなくなり、見た目も美しく、スッキリとした状態が保たれます[03:48]。
【重要】トラッキング現象の防止
この「スッキリ術」は、単に見栄えを良くするだけでなく、トラッキング現象による火災を防ぐ効果もあります。
配線が床に垂れ下がり、コンセントとプラグの隙間にホコリが溜まり、湿気を吸うことで発火する現象を「トラッキング現象」と言います。洗濯機周りは特に水気や湿気が多いため、この現象が起きやすい環境です。
配線をフックに引っ掛けて床から離し、ホコリが付きにくい状態にしておくことは、漏電だけでなく火災の予防にもつながる、非常に重要な安全対策なのです。
まとめ:安全は「プロ任せ」にせず、自分で守る
いかがでしたでしょうか。
アース線の接続は、「難しそう」「電気工事が必要なのでは?」と思われがちですが、実際は非常に簡単で、わずか1分程度で完了します。
そして、その1分間の作業が、万が一の際の感電事故や、配線に溜まったホコリによる火災から、ご家族の命と財産を守る盾になります。
プロの視点から見ても、アース接続の不備は「見過ごせない危険」です。もしご自宅の洗濯機のアース線がまだ接続されていない場合は、この動画と記事を参考にして、今日中に接続を完了してください。
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本記事の元になった動画情報:
• タイトル: 【アース接続方法】今すぐ確認!つけてないと危険ですよ!超簡単アース接続と配線のスッキリ術
• チャンネル名: おそうじダイアリー
• URL: https://youtu.be/WYQyOO2qEpQ


