皆さん、こんにちは!「おそうじダイアリー」編集部です。
毎日欠かせない洗濯。衣類はキレイになっているはずなのに、最近なんだか洗濯槽から「カビ臭いニオイ」が漂ってきたり、洗ったばかりの服に「黒いピロピロしたカス」が付いていたりしませんか?
その原因は、洗濯槽の裏側、つまり、私たちが普段目にすることのない「見えない部分」にびっしり生えたカビや洗剤カス」です。市販の洗濯槽クリーナーでは落ちきらないこの頑固な汚れは、洗濯機を分解する以外に完全に取り除く方法はありません。
「でも、洗濯機の分解なんて難しそう…」

そう思われる方も多いでしょう。しかし、ご安心ください!今回のYouTube動画「【洗濯機分解】のやり方を教えます!SHARP洗濯機【完全攻略】」で実演した機種、SHARP(シャープ)の縦型洗濯機は、実は分解構造が比較的シンプルで、初心者の方がチャレンジしやすい機種として知られています [00:20]。
今回は、この動画の内容を元に、ご自宅の洗濯機をピカピカに蘇らせるための、分解から洗浄、そして組み立てまでの「完全攻略マニュアル」を、徹底的に解説します!
1. 始める前の重要準備と必須アイテム
🚨 最重要の注意点
分解を始める前に、必ず洗濯機の電源プラグをコンセントから抜いてください。濡れた手で作業することも多くなるため、感電防止のためにも安全確認は徹底しましょう。
| 道具名 | 用途 |
|---|---|
| プラスドライバー(P3番) | パルセーター(底の回転翼)のネジは、通常のドライバー(P2番)より大きいP3番が必要です。必ず事前にご用意ください。 |
| 10mmのソケットレンチ | ステンレス槽を固定しているナット(10mm)を外すために使います。電動工具があれば便利ですが、手動でも十分外せます。 |
| マイナスドライバー | 隠しネジのシールを剥がしたり、細かな作業に使います。 |
| ラジオペンチ | 水位センサーのチューブを外す際に使用します。 |
| ニッパー(またはハサミ) | 背面パネル裏の結束バンドを切断するために使います。 |
| 突っ張り棒または固定具 | 分解中に上部パネルを開けたまま固定するために使用します。 |
| キッチンハイター(塩素系漂白剤)とブラシ | 洗浄用。ご家庭にあるもので十分カビを落とせます。 |
2. 【ステップ別】SHARP縦型洗濯機・完全分解マニュアル
洗濯機を分解する手順は、主に「上部パネル周りの解放」「パルセーターの取り外し」「洗濯槽の分離」の3つのステップに分かれます。
ステップ① 上部パネル周りを解放する
洗濯機の制御基板などが組み込まれた上部パネルを開けられる状態にします。
1. 隠しネジと背面のビスを外す
まず、洗濯機の上部側面に貼られた丸いシール(4箇所)をマイナスドライバーなどで外し [00:50]、その下にある隠しネジを外します [01:14]。次に、背面パネル全体を固定しているビス(4〜5箇所)を外します [01:32]。
2. 結束バンドと水位センサーチューブの解放
上部パネルを開けられるように、配線の「突っ張り」を解消します。
• 結束バンドの切断: 背面パネルを外すと、内部の配線がインシュロック(結束バンド)で本体に固定されています [02:16]。この結束バンドが突っ張ると上部パネルが開きませんので、すべてニッパーなどで切断して解放します [02:30]。
• 水位センサーチューブの取り外し: 背面右上には、水位センサーにつながる透明なチューブがあります [02:59]。このチューブはツメで固定されているため、ラジオペンチなどでツメを押しながら、穴に向かって押し込むようにして外します [03:20]-[03:35]。
これらの作業が完了すると、上部パネルが簡単に手前側に開くようになり、突っ張り棒などで固定できます [03:52]。
ステップ② パルセーター(底の回転翼)を取り外す
洗濯槽の底にある、水流を生み出す回転翼(パルセーター)を取り外します。
1. パルセーターのネジを外す
パルセーター中央のネジは、先述の通りP3番のドライバーを使用します。ネジを外し終えたら、中央のモーター軸に必ずワッシャーがハマっていることを確認してください [05:20]。このワッシャーは非常に重要なので、絶対に紛失しないように保管します [05:30]。
2. パルセーターを引き抜く
パルセーターの直径は、洗濯槽の入口よりも大きく作られているため、簡単には抜けません。パルセーターの縁をぐるぐる回しながら、少しずつ、布が曲がる部分を見つけて強引に引き抜くイメージです [05:46]-[06:04]。無理に一気に引き抜こうとせず、焦らずおこないましょう。
ステップ③ ステンレス槽の分離とパーツの分解
いよいよ、カビの巣窟となっているステンレス槽本体を取り出します。
1. ステンレス槽のナットを外す
ステンレス槽の底、中央を囲むように10mmのナットが4箇所で止まっています [06:32]。これを10mmソケットレンチで緩めて外します。
2. ステンレス槽を引き抜く
ナットが外れれば、ステンレス槽は抜ける状態です。固着がなければ、グラグラと簡単に揺らして引き抜けます [07:04]。もし固着して抜けにくい場合は、左右にガタガタと揺らしながら、少しずつ固着を緩めていってください [07:06]。
3. 糸くずフィルター固定パーツの分解
ステンレス槽の内側には、糸くずフィルターを固定しているプラスチックのパーツがあります [07:30]。この裏側もカビが溜まりやすい場所なので、ビス(5箇所)を外して分解し、きれいに洗浄できるようにします [07:48]。
3. 洗浄と復元のポイント:忘れ物厳禁!
劇的洗浄!カビを根絶やしにする方法
分解された各パーツ(ステンレス槽、パルセーター、外槽の内側など)にびっしり付いたカビは、キッチンハイター(塩素系漂白剤)を吹きかけ、しばらく放置した後、シャワーとブラシを使って擦り落とせば、見違えるほどピカピカになります [08:19]-[08:37]。この瞬間が、分解掃除の最大の醍醐味です!
復元(組み立て)時の注意点
組み立ては、分解の手順を逆におこなっていきます [08:45]。
特に重要なのは、「外し忘れ、付け忘れの部品がないか」の確認です。
• ワッシャー: パルセーターを固定するネジを締める際、モーター軸のワッシャーを絶対に入れ忘れないでください。
• 結束バンド: 分解時に切断した配線の結束バンドを、新しいもので必ず固定し直してください [09:03]。これを怠ると、配線が暴れて故障の原因になる可能性があります。
すべてのパーツを確実に元通りに取り付けることで、洗濯機は本来の洗浄力を取り戻し、ニオイやカビの心配なく、快適に使えるようになります。
まとめ:自分でやれば洗濯機は一生モノに!
洗濯機の分解掃除は、最初は少し敷居が高いと感じるかもしれません。しかし、SHARPの縦型洗濯機のように比較的シンプルな構造の機種を選び、手順通りに進めれば、特別な技術は必要ありません。
動画でもお見せしたように、洗浄後のピカピカな洗濯槽を見たときの達成感は格別です。この経験は、業者に頼むことなく、ご自宅の洗濯機を長期間、清潔に使い続けるための自信につながります。
「一度ご自身で挑戦してみたい」という方は、ぜひこちらの動画を教科書として活用してください!
【洗濯機分解】のやり方を教えます!SHARP洗濯機【完全攻略】
http://www.youtube.com/watch?v=eqIQZq7Hkjs
皆さんの快適なランドリーライフを、「おそうじダイアリー」は応援しています!


