皆さん、こんにちは!「おそうじダイアリー」編集部です。
今年も残すところあとわずか…年末が近づくと、どうしても頭を悩ませるのが「大掃除」ではないでしょうか?中でもキッチン、特にレンジフード(換気扇)の掃除は、頑固にこびりついた油汚れとの格闘になり、見て見ぬふりをしたくなる場所の筆頭です。
「あぁ、今年も大掃除に間に合わなかった…」とため息をつく前に、朗報です!

実は、レンジフードの汚れは、大掃除のときに一度に片付けようとするから大変になるのです。私たち「おそうじダイアリー」は、日々少しずつ実践できる「簡単なお掃除テクニック(ちょいテク)」さえ身につけておけば、大掃除に間に合わなくても、一年中ピカピカのキッチンを保てるとお伝えしています。
今回は、YouTubeでご紹介した動画「【レンジフード】大掃除に間に合わなくても簡単に日頃から出来るお掃除テクニックを紹介します。」の内容を元に、誰でもできる日頃からのレンジフードのお手入れ方法と、定期的におこないたいディープクリーン術を徹底解説します。
1. なぜレンジフードは汚れるのか?(汚れの正体を知る)
レンジフードに付着する汚れの正体は、主に「油」と「ホコリ」のミックスです。

揚げ物や炒め物をするときに飛び散る油が、レンジフードが吸い込む空気中のホコリと結合することで、時間とともにベトベトとした粘着性の高い、非常に落としにくい汚れへと変化します。これが長期間放置されると、まるでワックスのように固着し、お湯や洗剤をかけてもびくともしない「ラスボス級」の汚れになってしまうのです。
しかし、この油汚れには弱点があります。それは、「熱」と「アルカリ性」です。この二つの特性を最大限に活用するのが、これからご紹介する「ちょいテク」のポイントになります。
2. 普段からできる!油汚れを定着させない「ちょいテク」
大掃除をラクにする最大の秘訣は、「汚れてから落とす」のではなく、「汚れる前に防ぐ」「汚れが軽いうちにリセットする」ことです。この章では、動画でも特に力を入れて解説した、調理後すぐにできる「簡単なお手入れ」をご紹介します。
ちょいテク① 調理後の「予熱」を利用する!
最も効果的な「ちょいテク」は、実は特別な洗剤も道具もいりません。
ポイントは「タイミング」です。
油汚れは、冷えて固まると落としにくくなりますが、調理を終えた直後はまだ暖かく、油も柔らかい状態を保っています。この「油が柔らかい状態」を逃さずにサッとひと拭きすることが、日頃のお手入れの肝となります。
1. 準備するもの: 台所用中性洗剤を薄めたもの、またはアルカリ電解水(なくても可)、柔らかい布またはキッチンペーパー。
2. 実行:
• 調理後、レンジフードの外側(手が触れる部分)を、準備した布で優しく拭き上げます。
• 整流板(レンジフードの下部にある平らな板)や、グリスフィルター(網状のフィルター)の表面も、手が届く範囲でサッと拭き取ります。
このひと手間を、例えば週に1~2回でも継続するだけで、油が固着するのを劇的に防ぐことができます。
ちょいテク② フィルターへの「油ガード」を導入する!
換気扇の吸い込み口、つまりグリスフィルターには、専用の不織布フィルター(換気扇カバー)を貼り付けるのがおすすめです。
この市販のフィルターが、内部への油の侵入を水際で食い止めてくれます。汚れたら交換するだけで済むため、フィルター本体を外してゴシゴシ洗う手間が大幅に削減できます。
ただし、頻繁な交換を怠ると、目詰まりを起こして換気効率が落ちる原因にもなるため、メーカーの推奨する頻度で必ず交換しましょう。
3. 半年に一度はやりたい!「つけ置きディープクリーン」
「ちょいテク」で日常の汚れは防げますが、それでも少しずつファンや内部には油汚れが蓄積していきます。半年に一度(または年末)は、本格的な「つけ置き洗い」で徹底的にリセットしましょう。
準備する道具
⚫︎アルカリ性洗剤 プロ仕様の強アルカリ洗剤「ケミクール」
⚫︎大きめのゴミ袋 バケツ代わり45リットル以上の丈夫なゴミ袋。
⚫︎ゴム手袋 耐久性と使い心地は「ワークサヤン」
⚫︎ブラシ・スポンジ 「両頭ブラシ」「ステンレススポンジ」
⚫︎40〜50度のお湯 アルカリ性洗剤の効果を最大化するために使います。
ディープクリーン手順
1. パーツを取り外す: 必ず電源を切り、説明書に従ってフィルターやファンなどの取り外し可能なパーツを慎重に取り外します。
2. つけ置き液を作る:「ケミクール」の使用説明に従い適切量をぬるま湯で希釈。
• 大きめのゴミ袋の中に、外したパーツを入れます。
• 約40〜50度のお湯をパーツが浸るまで入れます。
• そこへアルカリ性洗剤を規定量投入します。(セスキや酸素系漂白剤を使う場合は、大さじ2〜3杯程度)
3. 放置する: 30分から1時間ほど放置します。熱と洗剤の力で油がブヨブヨと浮き上がってきます。このとき、無理に擦らないのがポイントです。
4. 仕上げ洗い: 時間が経ったら、手袋をした手で、スポンジやブラシを使って残った汚れを優しく擦り落とします。力を入れなくても、ほとんどの汚れがスルッと落ちるはずです。
5. すすぎ・乾燥: 最後に、洗剤が残らないようにパーツをよく洗い流し、完全に乾燥させてから元の位置に戻します。
つけ置き洗いをおこなうことで、換気効率も上がり、電気代の節約にもつながります。
4. まとめ:小さな継続が、大きな安心に変わる
レンジフードの掃除は、決して難しいものではありません。動画でもお伝えしたように、
• 毎日〜週に一度の「ちょいテク(調理後の予熱うちにお掃除)」
• 半年に一度の「つけ置きディープクリーン」
この二つを習慣化するだけで、大掃除のプレッシャーから完全に解放されます。キッチンがきれいだと、気分も上がり、毎日の料理も楽しくなるはずです。
\動画でさらに詳しく!/
今回の記事でご紹介した掃除の様子や、パーツの詳しい外し方などは、すべて「おそうじダイアリー」のYouTube動画で分かりやすく解説しています。文字だけでは伝わりにくい「汚れが落ちる瞬間」や、「どの道具を使うと効果的か」を、ぜひ映像でご覧ください。
【レンジフード】大掃除に間に合わなくても簡単に日頃から出来るお掃除テクニックを紹介します。
http://www.youtube.com/watch?v=QO9KzFcP4NM
次回の「おそうじダイアリー」も、皆さんの暮らしを快適にする情報をお届けします。どうぞお楽しみに!


